木の家を提案する設計事務所 木の家を提案する設計事務所
 ◆ 耐震改修施工例
古い壁を剥がして、構造体を現して行きます。

この家屋は昭和53年築ですが、居室以外の外壁に断熱材が入っていないなど古い家屋に良く見受けられる状態でした。

庇の付け根で柱が腐りはじめている様子。庇の付け根は外壁から離れやすく、わずかな隙間があれば、壁内への雨水侵入の原因となります。

以前に防音工事でサッシを交換している事から、サッシの水密性も向上しているので、この庇は撤去する事にしました。

土台部分にも少し水が回っている様です。土台と柱の接合も「かすがい」というコの字型をした釘で留まっている程度で、耐震的には不安な状態でした。
筋交いの途中に大きな穴が空いていました。ファンヒーターの室外機を取り付けた時に業者が気付かずに空けてしまったのでしょう。
これではいざという時に用を成しません。
筋交いを既存の30x90というものから、45x90というものにサイズアップして設置しなおしています。

地震時に筋交いの端部が外れるのを防止する為に金物で補強して行きます。古い家屋では付けていない事がほとんどですが、現行の法規では義務付けられています。

金物は柱と基礎を緊結して行きます。基礎に金物のボルト部分を埋め込み固定するには、ケミカルアンカーという物を使用します。
耐アルカリ性の高い不飽和ポリエステル樹脂で設置後は約9トンの引き抜き力を発揮します。

地震時に柱が、土台から引き抜ける事を防止する為にホールダウン金物という物で補強して行きます。
今回は仕上げをリシン吹き付けとするので、下地にラスカットを使用しました。単体で壁倍率も2.5倍あり、ラス網も不要です。
小屋裏点検の際に野地板の腐れが発見されたので、雨漏りの可能性を疑い、屋根の葺き替えも平行して行いました。
しかし、解体してみると原因は意外にも屋根面での結露でした。この家屋は小屋裏換気口がまったくなかった為に北側の屋根面で結露を起こしていたのです。追加で
軒裏に換気口を取り付けました。
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